妊娠高血圧症候群は、重症になると、お母さんには血圧上昇、蛋白尿に加えて、けいれん発作、脳出血、肝臓や腎臓の機能障害、肝機能障害に溶血と血小板減少を伴うHELLP症候群(ヘルプ症候群と言います)などを引き起こします。
また赤ちゃんの発育が悪くなったり、胎盤が子宮の壁からはがれて赤ちゃんに酸素が届かなくなり、赤ちゃんの状態が悪くなり急に亡くなってしまうなどお母さんと赤ちゃん共に大変危険な状態となることがあります。
大切な赤ちゃんと自分の命を守るため、お母さん自身も妊娠高血圧症候群の正しい知識を持ちしましょう。
そして、かかりつけの先生の健診もきちんと受診して、適切な周産期管理(※)を受けてください。
※周産期管理とは
「周産期」とは、妊娠22週から生後満7日未満までの期間をいい、この期間の妊婦と胎児・新生児の健康状態を最良に保つため、妊娠各期の健診・保健指導から分娩時、産褥期、新生児のケアなどを行うことをいいます。
妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧が見られる場合、または高血圧にタンパク尿を伴う場合を妊娠高血圧症候群と言います。高血圧は軽症と重症の2段階になります。
様々な要因が原因になる可能性があるので、自分も”なるかもしれない”と考え、予防することを心がけましょう。
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