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人体に対する塩の働きについて説明しています

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塩の働き

「塩とは」

塩イメージ

塩は、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)の化合物で、塩化ナトリウム(NaCl)と呼ばれます。


ナトリウムは、必須ミネラルのひとつで、塩化ナトリウム・重炭酸ナトリウム・リン酸ナトリウムとして体液中に存在します。ナトリウムは、体内(成人)に約100g存在し、その約50%は細胞の外側の体液(細胞外液)に、40%は骨に、残りの約10%は細胞の内側の体液(細胞内液)に存在しています。 細胞外液とは、血液やリンパ液、胃液などの消化液などのことを指します。


「塩(ナトリウム)の働き」

塩(ナトリウム)の働きは主に次の4つです。


次はその働きを詳しく見ていきましょう。

体液の塩分濃度を調整

人間の体液は、約0.85%の塩分濃度(生理食塩水と同じ)に保たれており、これは、ナトリウムとカリウムによって調節されています。 細胞外液の塩分濃度が低くなると骨に存在するナトリウムが放出され、逆に、細胞外液の塩分濃度が高くなるとナトリウムは骨に吸収されることで、体液の塩分濃度を調節しています。 また、細胞内液の塩分濃度が高くなると、細胞外へナトリウムを排出し、細胞外に存在するカリウムを取り込み、浸透圧を一定に保っています。

体液のph値の調整

ph値とは、酸性・アルカリ性を示す値のことで、人間の体液は常にpH 7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。 食物を摂取したとき、体内の「代謝」により酸性の物質が生成されやすく、血液などの細胞外液に酸性物質が運ばれると、ナトリウムはこれを中和し、弱アルカリ性を保つようはたらいています。

他の栄養素の消化・吸収のサポート

塩化ナトリウムの元である塩酸は胃液の主成分で、たんぱく質の分解を促します。 また、ミネラルなどの栄養素の吸収(血液中へ溶け込むこと)を助けます。栄養素は、腸の血液への通り道である細胞の穴0.7ナノメートル以下の物質(0.2~0.5ナノメートル)になって初めて血液に運ばれます。 主な栄養素であるブドウ糖やアミノ酸は陰イオンであり、吸収されるには、陽イオンと結合して「イオン」にならなければなりません。陽イオンであるナトリウムは、陰イオンのミネラルや栄養素と結合して「イオン」になるのを助け、栄養素の吸収をサポートします。

筋肉の動きと神経伝達をサポート

人間の神経伝達や筋肉の収縮・弛緩は、全て電気刺激で行われます。 脳から神経細胞を通って筋肉細胞へ筋肉を収縮させる信号が送られると、細胞内のカリウムと細胞外のナトリウムが入れ替わることで電気が発生し、これが刺激となって筋肉が収縮します。 筋肉を弛緩させるときは、これとは反対の現象で電気刺激が筋肉細胞に伝わり筋肉が弛緩します。 脳から神経細胞へ何らかの信号が送られると、筋肉の収縮・弛緩と同じようにカリウムとナトリウムの入れ替え作業によって電気刺激が神経組織に伝わります。



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